ポロヴィンキン、レオニード(1894-1949)

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CD 輸入盤

交響曲第9番 ティトフ&サンクト・ペテルブルク交響楽団

ポロヴィンキン、レオニード(1894-1949)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
NFPMA9994
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Russia
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

「戦時の音楽」シリーズ
ポロヴィンキン:交響曲第9番


ポロヴィンキンは西シベリアのタボルスクの鉄道員の家に生まれ、10才の時、一家でモスクワに移住、20才でモスクワ音楽院に入学してグリエールらに作曲を学びました。世代的にはショスタコーヴィチより一回り年上になります。
 交響曲第9番は1929年から1944年にかけて実に15年という長きに渡って作曲された大作。全曲時間およそ50分のうち第1楽章だけで20分もかかることからも、作曲家の「第9」にかける意気込みが感じられます。悲しげで静かな序奏に続きロシアの大地を彷彿とさせる逞しい民謡風の第1主題が提示され、やがてショスタコーヴィチばりのスネア・ドラムの「たか・たん・たん・たん」も入って盛り上がります。機知にとんだスケルツォ、ロシアの荒野の夕暮れを思わせるアンダンテ、そして力強いフィナーレといった、ソヴィエト交響楽の典型的な作品で、ロシア・ソヴィエト音楽ファンの期待を裏切りません。(TOBU)

【収録情報】
「戦時の音楽1941-1945 Vol.14」
・ポロヴィンキン:交響曲第9番 (1944)

 サンクト・ペテルブルク交響楽団
 アレクサンドル・ティトフ(指揮)

 録音時期:2010年9月
 録音方式:デジタル

収録曲   

  • 01. Polovinkin: Symphony No. 9: I. Andante. Allegro moderato [20:10]
  • 02. II. Scherzo. Allegro vivace [07:30]
  • 03. III. Andante. Cantilena della ninna-nanna [07:58]
  • 04. IV. Finale. Allegro con brio [13:38]

総合評価

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ロシアの知られざる作曲家、ポロヴィンキン...

投稿日:2012/02/24 (金)

ロシアの知られざる作曲家、ポロヴィンキンの交響曲第9番を収録したCDです。 戦時音楽シリーズの一枚。 もの悲しい序奏とその後に続く雄大な旋律の第1楽章を聴いた時は、これは名作なのではないかと思ったのですが、2楽章以降はどうもさっぱりで、まぁ忘れられたのも当然かなと思いました。 ただ、叙情的な所は本当に美しい。 アレクサンドル・ティトフ&サンクトペテルブルク交響楽団はこのCDでも丁寧に演奏しており悪くないです。 音質も良。 資料的価値も含めて星4つにしておきます。

レインボー さん | 不明 | 不明

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ポロヴィンキンが死の5年前に書いた交響曲...

投稿日:2011/11/23 (水)

ポロヴィンキンが死の5年前に書いた交響曲第9番は、このジャンルで作曲者最後の創作となった作品(なお、TOBUの能書きにある「交響曲第9番は1929年から1944年にかけて実に15年という長きに渡って作曲された大作」というのはウソで、「(ポロヴィンキンの)9つの交響曲は、1929年から1944年まで、15年の間に書かれている」が正解)。「戦時の音楽」第16弾(第15弾は何故かストラヴィンスキーの曲集となっている)で聴くことができる交響曲第7番と比べると、数段立派な音楽となっていて、第1楽章は20分もかかり、交響曲全体では演奏に50分を要する(各楽章の比率は3:1:1:2)。作風は、叙情性とスタイルの点で、同窓のミヤスコフスキーの交響曲を彷彿とさせる。不協和音は最小限に抑えられているが、第7番にはなかった重厚さや大胆な響きも随所で聴かれ、聴き応えも十分。しかし、ショスタコーヴィチや3つ歳上のプロコフィエフと比べると聴き劣りがするのも確かで、相当なソヴィエト音楽マニアでない限り、どうしても手元に置いておかなければならないディスクという訳ではないだろう。「戦時の音楽」にシリーズが始まった時は、画期的なシリーズだと思ったが、肩透かしな作品ばかり聴かされて、最近はかなり辟易している。もっと優れた作品もあると思うのだが、何故そういうものが出てこないのだろうか。本シリーズの製作が、サンクト・ペテルブルク政府にサポートされていることを考えると、選曲はお役所仕事で適当に行われているようにしか思えない。この不況下に、なんとも羨ましい話だ。

MISPRISIONER さん | 東京都 | 不明

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この曲も第7番と同じく、時局的というより...

投稿日:2011/11/15 (火)

この曲も第7番と同じく、時局的というよりも芸術本位、新古典主義に近い立場を感じる。ソヴィエトという国家体制でポロヴィンキンが忘れ去られていったのは、こうした所にも原因があるのでは。ちなみに第3楽章は”Cantilena della ninna-nanna”(子守唄の旋律)とあるが、その主題はバラキレフがロシア建国千年を祝って作曲した交響詩『ルーシ』で用いられている民謡と全く同じ。つまりはポロヴィンキン一流のアイロニーというか含み笑いな訳だが、なぜか添付の解説には「こうしたロシアの叙事詩的、民俗舞踊的要素はリャードフだけでなく、R=コルサコフ、ボロディン、グラズノフにも容易に見出される」なんて書いてある。ちと的外れでは?

参吉 さん | 大阪府 | 不明

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